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2 0 1 7 年 7 月 1 8 日
株式会社日本格付研究所(JCR)は、以下のとおり信用格付の結果を公表します。
アステラス製薬株式会社
(証券コード:4503)【据置】
長期発行体格付 AA+p
格付の見通し 安定的
■格付事由
(1) 国内医療用医薬品メーカー大手。世界 50 か国以上を網羅するグローバルな自社販売網を構築しており、 海外売上高比率は6割を超える。泌尿器疾患や移植分野に加え、がん領域でのプレゼンスが高まりつつあ る。また近年は、海外皮膚科事業や特許の切れた医薬品を他社に譲渡する一方、有望な技術や開発品を持
つ企業の買収、技術提携などに経営資源を集中投下し、新薬創出力の強化を図っている。
(2) 新薬開発の難易度が上昇するとともに、世界的に医療費抑制策が強まっており、新薬メーカーの事業環境 は厳しい。当社では 17 年以降、複数の製品の特許切れにより、売上高への下方圧力が強まっていく見通 しである。ただ、主力の前立腺がん治療剤や 11 年に発売した過活動膀胱治療剤などの販売が続伸すると みられることから、中期的に一定程度の収益を確保できると想定する。財務面では、積極的な株主還元を
実施しながらも、潤沢な手元資金と高い財務健全性を維持している。以上より、格付を据え置きとし、見
通しを安定的とした。
(3) 主力の前立腺がん治療剤の 17/3期売上高は 2,500 億円に上り、円高の影響を受けながらも前期並みを維 持した。足元、米国での販売が減速しているが、米国以外では堅調なほか、より幅広い前立腺がんへの効
能追加や販売地域の拡大が見込まれ、引き続き成長を続ける可能性が高い。一方、17 年 6 月に当社が国 内で販売する高血圧治療剤にジェネリック医薬品が発売されたほか、20 年にかけて売上上位の複数の品
目の特許期間が満了する。前立腺がん治療剤に次いで主力となる新薬の開発、育成の進捗が注目点となる。
(4) 18/3 期の売上高は 1 兆 2,790 億円(前期比 2.5%減)、営業利益から非経常的な項目を除外したコア営業
利益は 2,540 億円(同 7.5%減)の計画である。中期的に特許切れ製品の販売減の影響は生じるが、前立
腺がん治療剤や近年発売した新薬の成長、安定した売上を保つ免疫抑制剤の下支えなどにより、底堅い収
益を確保できるとみている。また、3,000億円以上の手元資金を有し、外部借入金はない。17年3月末の 親会社所有者帰属持分比率は69.8%であるなど、財務基盤は堅固である。
(担当)本西 明久・佐藤 洋介
■格付対象
発行体:アステラス製薬株式会社
【据置】
対象 格付 見通し
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格付提供方針に基づくその他開示事項
1. 信用格付を付与した年月日:2017年7月12日
2. 信用格付の付与について代表して責任を有する者:窪田 幹也
主任格付アナリスト:本西 明久
3. 評価の前提・等級基準:
評価の前提および等級基準は、JCR のホームページ(http://www.jcr.co.jp/)の「格付関連情報」に「信用格付の
種類と記号の定義」(2014年1月6日)として掲載している。
4. 信用格付の付与にかかる方法の概要:
本件信用格付の付与にかかる方法の概要は、JCR のホームページ(http://www.jcr.co.jp/)の「格付関連情報」に、
「コーポレート等の信用格付方法」(2014年11月7日)、「医薬品」(2011年12月7日)として掲載している。
5. 格付関係者:
(発行体・債務者等) アステラス製薬株式会社
6. 本件信用格付の前提・意義・限界:
本件信用格付は、格付対象となる債務について約定通り履行される確実性の程度を等級をもって示すものである。
本件信用格付は、債務履行の確実性の程度に関しての JCR の現時点での総合的な意見の表明であり、当該確実性
の程度を完全に表示しているものではない。また、本件信用格付は、デフォルト率や損失の程度を予想するもので
はない。本件信用格付の評価の対象には、価格変動リスクや市場流動性リスクなど、債務履行の確実性の程度以外
の事項は含まれない。
本件信用格付は、格付対象の発行体の業績、規制などを含む業界環境などの変化に伴い見直され、変動する。ま
た、本件信用格付の付与にあたり利用した情報は、JCR が格付対象の発行体および正確で信頼すべき情報源から入
手したものであるが、当該情報には、人為的、機械的またはその他の理由により誤りが存在する可能性がある。
7. 本件信用格付に利用した主要な情報の概要および提供者:
・格付関係者が提供した監査済財務諸表
・格付関係者が提供した業績、経営方針などに関する資料および説明
8. 利用した主要な情報の品質を確保するために講じられた措置の概要:
JCR は、信用格付の審査の基礎をなす情報の品質確保についての方針を定めている。本件信用格付においては、
独立監査人による監査、発行体もしくは中立的な機関による対外公表、または担当格付アナリストによる検証など、
当該方針が求める要件を満たした情報を、審査の基礎をなす情報として利用した。
9. 非依頼格付について:
本件信用格付は格付関係者からの依頼に基づかない信用格付である。国に対する信用格付である場合を除き、依
頼に基づく格付と区別するため格付記号の後に「p」を表示している。格付関係者からは、信用評価に重要な影響を及
ぼす非公表情報を入手している。
10.JCRに対して直近1年以内に講じられた監督上の措置:なし
■留意事項
本文書に記載された情報は、JCRが、発行体および正確で信頼すべき情報源から入手したものです。ただし、当該情報には、人為的、機械的、また
はその他の事由による誤りが存在する可能性があります。したがって、JCRは、明示的であると黙示的であるとを問わず、当該情報の正確性、結果、
的確性、適時性、完全性、市場性、特定の目的への適合性について、一切表明保証するものではなく、また、JCRは、当該情報の誤り、遺漏、また
は当該情報を使用した結果について、一切責任を負いません。JCRは、いかなる状況においても、当該情報のあらゆる使用から生じうる、機会損失、
金銭的損失を含むあらゆる種類の、特別損害、間接損害、付随的損害、派生的損害について、契約責任、不法行為責任、無過失責任その他責任原因
のいかんを問わず、また、当該損害が予見可能であると予見不可能であるとを問わず、一切責任を負いません。また、JCRの格付は意見の表明であ
って、事実の表明ではなく、信用リスクの判断や個別の債券、コマーシャルペーパー等の購入、売却、保有の意思決定に関して何らの推奨をするも
のでもありません。JCRの格付は、情報の変更、情報の不足その他の事由により変更、中断、または撤回されることがあります。格付は原則として
発行体より手数料をいただいて行っております。JCRの格付データを含め、本文書に係る一切の権利は、JCRが保有しています。JCRの格付データ
を含め、本文書の一部または全部を問わず、JCRに無断で複製、翻案、改変等をすることは禁じられています。
■NRSRO 登録状況
JCRは、米国証券取引委員会の定めるNRSRO(Nationally Recognized Statistical Rating Organization)の5つの信用格付クラスのうち、以下の4クラス
に登録しています。(1)金融機関、ブローカー・ディーラー、(2)保険会社、(3)一般事業法人、(4)政府・地方自治体。米国証券取引委員会規則 17g-7(a)
項に基づく開示の対象となる場合、当該開示はJCRのホームページ(http://www.jcr.co.jp/en/)に掲載されるニュースリリースに添付しています。
■本件に関するお問い合わせ先